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№181 ただのフランス語

「ただ」って何かな、とふと思いました。(こういう性格って疲れるんですよ、トホッ)広辞苑という人は大変な人で、なんでも知っているのですが、彼によると“ふつうの”“無料の”“たったの”“ただし”とかいろいろあって、なんかイマイチすっきりしません。が、ここでのお話は“無料の”という用法ですという長いイントロです。

フランス語を話す機会がほとんどないと悩んでいるマスミちゃん。えっ君はパリに住んでいるんだよ!すぐそこいらへんの靴屋とかかばん屋とかに入って、店員さんにあれこれ“無いものねだり”をして下さい。もっと小さいやつとか青いやつとか、同じものが3つあるかとか……そして最後はちょっとまけて、もっとまけて、ンー、と言いながら店を出ればいいのです。これを毎日20軒もはしごすれば2ヶ月位でかなり会話は上達しますよ。しかもタダです。雨の日や二日酔いの日は電話でやればいいんです。店は何時まで開いてますかとか、300ユーロ以下ではどんなものがありますかとか、どうせ買わないんだからいいたい放題、しかもタダです。

実はこの無料実戦会話を日本から年に一度(1ヶ月ぐらい)パリに来てやっている人がいるんです。こういう人は私ども語学学校経営者の敵ですが、敵ながらアッパレです。(アッパレって何かなあ……)

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№180 トイレ

“今からノートルダム寺院に入りますが、中にトイレはありませんので必ずこの店でトイレを済ませておいて下さい”と、みやげもの屋の前でガイドさんに言われると、ほとんどの日本人観光客はゾロゾロと店内に入り、トイレが満員なので結局絵葉書とかステンドグラスみたいなペンダントとかいろいろ買ってしまうようです。

こうしてお店屋さんもガイドさんも“神のめぐみ”を享受できる訳ですが、この手は日本人以外には余り通用しません。なぜなら外人さんは“おしっこ”をしないからです。映画が始まる前には必ずトイレに行っておく、とかビール飲み始めたら15分毎に立ち上がるとかいう西洋人はそれほど多くありません。日本人の水分摂取量が異常に多いのか、タンクが小型なのかよくわかりませんが、噴水を見ているだけで尿意をもよおす人もいます。(実は私です)

ところでトイレのことをフランス語でトワレット(toilettes)と言いますが、語源的にはトワル(布)の小さいやつ、すなわち“おしぼり”のことです。ですから“洗面”とか“化粧”という意味もあるのですがその時は単数形、“トイレ”の時は複数形なのでちょっと覚えておいて下さい。

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