« 2007年10月 | トップページ | 2007年12月 »

№185 うまさの秘密

美食の国フランスでは、時々まずい物に出会うことがあります。客が少ないレストランやフランス人の家で“何じゃこれ”というものを出されることがあるのです。日本では、海水浴場のヤキソバでも、おばあちゃんが作っているミックスサンドでも“ベリマズ”というのはかなり珍しくなってきたと思います。でもこれは、日本人の料理テクが向上したからとか、消費者のグルメ度が上がったからというよりは、味の素やだしの素が何にでも入っていて(ソース類とか味噌とかが)日本人の“うまみ感覚”を完全に征服してしまったからです。

本来、料理というものは食材の“うまみ”を引き出すことだったと思うのですが、今の日本では“うまみのない”食材の上に“うまみの固まり”みたいなものを足し加えることが“調味”だという風になってしまったので、何を食べてもまあまあ“うまく”感じてしまうのでしょう。

パリのカフェで1000円近く払ってまずいサンドイッチを食べる度に“ああ、まだまだフランスも頑張っているんだなあ”と、喜びと怒りを半分ずつかみしめる“私”がいるのでした……

www.jcom-paris.info/

j.com@free.fr

| | トラックバック (0)

№184 極小大国 

18世紀頃になると、東洋の隅っこにある小さい島国“日本”にもオランダやアメリカなどの“大先進国”が興味を持ち始めた……みたいな感じで日本史習いましたよね。でもそれって全然違うんですよね。

1700年頃の日本の人口は約3千万人で、フランス2200万人、ロシア2000万人、イタリアとドイツが1300万人、オランダなんか200万人、アメリカには何と100万人位しか人間はいなかったんです。全く数字(及び国境)不明の中国大陸を除いて世界一の大国は日本だったのです。とはいっても、ただ人口が多いというだけでは(今の中国やインドのように)“国力”というのは測れませんが、江戸時代の日本人が欧米人よりもずっと貧しかったということもなかったようです。もちろん、日照りや冷害で飢饉に見舞われ飢え死にした農民なども沢山いたのですが、それでも都市部には余剰生産物が富として蓄積されていったのです。

だから幕末とか明治になって“西洋文化”と出会った時も日本人は“ふーん”と言っただけなんですよね。

www.jcom-paris.info/

j.com@free.fr

| | トラックバック (0)

« 2007年10月 | トップページ | 2007年12月 »