« 2007年11月 | トップページ | 2008年1月 »

№188 やっぱし

フランス語は遊びにたとえれば“パズル”とか“積み木”みたいな感じがするんですが、日本語は“あや取り”とか“あぶり出し”(って知ってる?)とか“福笑い”(って知ってる?)みたいな印象を私は持っています。ひと言で言えば、フランス語は“かたい”、日本語は“やわらかい”かな……

しかもこの日本語のやわらかさというのはハンパじゃなくて、たとえば“メチャクチャ”でも“ムチャクチャ”でも“メタメタ”でもなんでもOK、“はい”でも“うん”でも“ホイ”でも、“やはり”でも“やっぱり”でも“やっぱし”でも「相手に通じりゃいいんだよ」とか言われると、日本語を勉強している外人さん達は顔も目もまっ青になります。

この“通じりゃいい”というのが憎いところで、要するに日本人にとってのコトバというのは、メッセージ(心)の伝達のための“通り道”でしかないんですよね。これに対してフランス語(その他の西洋語)は、メッセージ(心)の“結果的表出”(ゴール)なんです。だからこそ外人さんは、えらそうに(あっゴール、点入った!)するのかもしれませんし、日本人は少々自信なさげに(パス出すよ?)お話するのかもしれませんね。

www.jcom-paris.info/

j.com@free.fr

| | トラックバック (0)

№187 まことちゃん

漫画家の楳図かずおさんが新居を建てようとしたが、壁のデザインが赤と白のしましま模様で、屋上には“まことちゃん”の巨大な像がたてられるらしいという情報を入手した近所の人が、反対運動を起こしているというニュースがありました…… 私はもう、この手のニュースが死ぬほど好きで、こういう“事件”があるとおかず無しでもご飯を3杯ぐらい食べることができます。

「“まことちゃん”が上から見ていると思うと怖くて眠れません」という近所のおばさんも、「えっ、まことちゃんなんか建てませんよ、予定では“マッチョメマン”ですから」と反論する楳図さんも、どちらも真剣なのでしょうが、こういうトラブルはフランスでは起こりえないことです。フランスの都市部では、個人が“土地”を買って“家”を建てるということ自体が許されていないからです。新建造物を立てる場合もその原則は、“外観は元通り復元”すること、となっています。それにフランスの建物は、すべて隣の建物とぴったりくっついているので、ひとつの建物だけ壊して建て替えることがとても難しくできています。

でも屋根の上に“クレヨンしんちゃん”とか“ゴジラ”とかが乗っかってる街もけっこう楽しそうですね。

www.jcom-paris.info/

j.com@free.fr

| | トラックバック (0)

№186 ゴチャゴチャ

ベルサイユ宮殿とかパリの高級ホテルとかに行くと、なんか天井が高すぎて落ち着かない私は貧乏性なのでしょうか。確かにそれもある、というかほぼそうです。しかし一寸の虫にも五分の魂というのは無関係にしても、少々反論させてもらうと私はロト(宝くじ)に当たってもケノ(ミニ宝くじ)に当たっても、ベルサイユ宮殿には住みたくないし、タイユーバンで丼物など食べたくありません。なぜなら“人間の幸せ”とは狭い家でテレビを見ながらおでん(のようなもの)を食べること、というモットーが私にはあるからです。

日本で地震とか火事で多勢の被害者が出ても暴動やパニックが起きないのは、“ま、生きているだけでもありがたいことじゃ”という、ものすごくミニマムな喜びをおにぎりの中から発見する能力があるからです。(実際には不平不満タラタラ、ブチブチの人、多いらしいんですけど……)。

それにしても私は、ベルサイユ宮殿のゴチャゴチャした感じや金キラキンが嫌いです。ホテルやレストランでもブドウの模様は許せますけど、電気スタンドにトンボとかセミとかがついていたりする“アール・ヌーボー”なんか全然いいと思いません。こういうのに日本趣味(ジャポニズム)の影響があるとか、あまり言ってほしくないなあと思います。

www.jcom-paris.info/

j.com@free.fr

| | トラックバック (0)

« 2007年11月 | トップページ | 2008年1月 »