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№203 スケッチ

フランスにも“漫談”というか“ひとりコント”みたいな芸があって、それを“スケッチ”といい、フランス人は大好きです。この芸で“ひとりボケ”をやる人もいますが、巨匠たちはたいてい“ツッコミ系”で超辛口社会風刺と政治批判(と下ネタ)を中心に、歌や踊り(体芸)を交えてたった一人で1時間以上演じ続けます。

彼らの“話し”の内容は駄じゃれや隠喩などが非常に高度で、フランスの文化や歴史、そして世界情勢などの時事ネタをふまえていないと、ほとんど分からないし笑えません。私自身、平均的フランス人の半分ぐらいしか理解できないと思うのですが、彼らの“話術”の素晴らしさに感動する(というかあきれかえる)ことがよくあります。その“うまさ”の要素の中で最も際立ったものが、“間”の取り方です。これは日本語でもフランス語でも、そして芸じゃない“普通の会話”でも、“話のうまさ”とは“間の取り方”だと言い切ることさえできるのではないかと思っています。 “間”というのは自分と相手との“間”でもあるし、相手の心の中の“すき間(ツボ)”でもあるのです。そこに“スポッ”と入るタイミングを学ぶのが“会話の練習”ということですね。

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