No267 ベッドと枕
私はもう人生の60%をフランスで過ごしているので、大抵のことにはメンエキができているのですが、それでもまだ2,30個は許せないことやなじめないことがあります。その1つ(でしかもかなり重要なこと)に、"寝床"のことがあります。これは別にフランスだけの現象ではなく、西洋風ベッドで寝る人(場合)のすべてにかかわる私の疑問です。
ベッドの事はフランス語で"Lit(リ)"というのですが、"リ"は"ベッド"と同じように毎日"作る"ものです(英語でも"ベッド・メーキング"って言いますよね)。すなわち、毎朝とかあるいは夜寝る直前にシーツと毛布をギュッと引っ張ってマットレスの下に引き込む儀式のことですが、このような寝床に滑り込む私たちの肉体は、よほど平たくない限りすっごくペチャンコに圧迫されますよね。特に両足の先は、背伸びでもするように(バレリーナのように)平たく倒さなければなりませんが、これって苦しくて足がつりそうになりますよね。で、私は両足をばたつかせて左右と足元のシーツと毛布を思い切りマットレスから引き出してから眠るのですが、フランス人はどうもこんなことはしないようです。
それともう1つ、"枕"も西洋風のやつって許せないですよね。異常にでかくて四角いやつとかフワフワすぎるやつとかベッドの端から端まである長いやつとかありますが、ま、ロクなものはありません。三つ折りにしたり二つ重ねたり(長いのは)半分ベッドから下に垂らしたりして、加工しないと使いものにならないと思うのですが、これらもまたフランス人は文句も言わず使用して、ちゃんと眠れているようなのです。
やはり彼らは何かにつけて"ドンカン"なのだと思うのですが、"ドンカン"こそ幸せの第一歩なのかもしれませんね。
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